消泡剤
アワコロリ300は、一般排水、特に食品工場や浄化槽等の有機系排水の処理現場で起きる発泡現象に、高い消泡効果を発揮します。抑泡性、持続性に優れ、少量の添加量で高い消泡効果を発揮するシリコーン系消泡剤です。
用途
排水処理施設の発泡対策
特徴
- 凡用性が高く、様々な条件下で高い消泡効果を発揮します。
- 一般排水、特に食品工場や浄化槽等の有機系排水の処理現場で起きる発泡現象に有効です。
- 少量に添加量で高い消泡効果を発揮します。
- 抑泡性、持続性に優れた製品です。
- BOD負荷が低く、防腐剤不使用なので、活性汚泥に優しい製品です。
使用方法
- 排水処理槽容量に対して20~50g/m3の濃度になるように投入して下さい(目安)。
- まずは、少量を泡・スカムに散布し、効果を確認して下さい。消泡効果がありましたら、上記目安添加量の数分の1の量から徐々に投入を開始し、効果を見て下さい。現場の発泡具合で最適な濃度が変わりますので現場で調整して下さい。
- 投入方法は下記の方法があります。現場の状況に応じて最適な方法をご選択下さい。
- 直接添加する:原液あるいは水で5~10倍程度に希釈した溶液を発泡した槽内へ添加して下さい。
- 薬注装置で点滴する:慢性的に発泡を起こす場合は、常時一定量を点滴する方法がおススメです。
- スプレーで吹き付ける:水で原液~10倍程度に希釈した溶液をスプレーに入れ、直接、泡へ吹き付けて下さい。
- 槽の壁面に塗布する:発生した泡を槽の一定の高さ以上に増加させたくない場合に有効です。槽の壁面にスプレーあるいは塗布して下さい。泡が塗布した壁面に達すると消泡されます。
こんな時におすすめ
- 慢性的な発泡を抑えたい。
- 曝気槽で泡が出る。
- 洗剤(界面活性剤)や塩素剤等の毒物が流入して発泡した。
- 設備立ち上げ時の発泡を抑えたい。
- 高負荷の排水が流入した際に泡が発生する。
注意事項
- 肌荒れ防止のため、ゴム手袋等の保護具を着用して下さい。
- 火気の近くに保管しないで下さい。
- 冷暗所(5~30℃)で密栓をして保管して下さい。冬季等温度が下がると粘性が増します。その際は、温めるか、撹拌すると元に戻ります。凍結はさせないで下さい。凍結解凍を繰り返すと製品の安定性が損なわれます。
- 保管状況により多少色が変わる場合がありますが、品質に問題はありません。長期間保管すると、分離したり、沈殿物を生じたりする場合がありますが、軽度であれば、効果に影響はありません。使用時は、軽く振とう・撹拌してからご使用下さい。
- 水で希釈した溶液は早めにご使用下さい。長時間放置すると分離します。
- 過剰な添加は、凝集等のトラブル原因になる可能性がありますので、ご注意下さい。
- 高齢者や幼い子供の手の届かない場所で保管して下さい。
- 滑りやすくなるので、こぼした場合はウエス等でふき取り、中性洗剤等で洗い流して下さい。
- 布や衣類に付着すると落ちにくいので、ご注意下さい。
- 詳しくは安全データシート(SDS)をご参照下さい。